2013年9月16 更新
Windows98以後、マザーボードのBIOSにSTR(S3)の項目が設けられ、STRが出来るマザーボードが増えてきました。しかしそのセットアップには多少のコツがあります。 WindowsMe、Windows2000、WindowsXPでは電源管理にACPIという規格を採用しています。 Windows95、WindowsNT4.0まではAPMという規格が電源を管理し、BIOSで全て管理していました。 しかしACPIではOSが電源を管理しています。そのためまだ簡単にとはいきませんが、それまで各メーカーの独自規格で実現していたサスペンドやハイバネーション等がデスクトップ機でもOSの機能として出来るようになり、また東芝を筆頭に各メーカーのノートパソコンでも採用されつつあります。 Windows98でもSEまではAPMでインストールするのが主流でしたが、マザーボードのBIOSがほぼACPI対応を完了したことから、WindowsMeやWindows2000、WindowsXP、WindowsVistaではACPIでインストールするのが基本となりました。 ここではこのACPIの機能の中からSTR(Suspend To RAM)、STD(ハイバネーション)について、私の実験の成果及び皆様からたくさんお寄せいただいた情報を元にどうしたらうまくこれが動作するかをまとめていきたいと思います。成功例・失敗例をこちらに掲載しても構わない!という方は、是非私のパソコン何でも掲示板にて御連絡いただけますと助かります(出来るだけ掲示板へお願いします。メールの場合お返事や掲載が遅くなる場合がございます)。ご報告いただいた動作例は全てこちらで掲載させていただいております。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 なおこちらに書かれているマシンと同じ構成にして動作しない場合でも、当方及びデータ提供者は一切責任を負いませんので、自己責任でお試しください。 |
1.STR はどうしたら動作するの? |
最近@niftyのフォーラムやネット上の掲示板を見ていますと、STRに取り組まれている方がたくさんいらっしゃるようで、このページが発言の中で紹介されることも増えてまいりました。 確かにこの機能はデスクトップでは「不要」という方も多いと思われます。しかしwindowsの起動に時間がかかっている今、必要な時にすぐに使えて一仕事したらまたちょっと休んでいてね!って感じで、使用電力も少なく、地球に優しい動作であると思われます。 Windows2000以後なら休止状態がかなり高速になりましたので、こちらの方がデータは安全ですしそれでもよろしいかと思いますが、Windows98では休止状態はデスクトップ機では「ほぼ不可能」ですので、出来るのであればSTRを使いたいですよね? WindowsMeなら休止状態が可能ですが、条件は厳しいです。 そこで、FAQも兼ねてSTR出来る周辺機器とコツを考えてみたいと思います。 |
(1)情報を収集せよ! このパーツを買ったら出来た!出来なかった!という報告をあちこち(私の場合@niftyやインターネット上の掲示板等)で多数目にします。そういう報告こそ、自分がパーツを購入する際の「貴重な資料」としなければなりません。 そこで、成功した方もそうですが、失敗しちゃった方も是非どんどん報告していただきたいというのが1つ。(私の掲示板でお気軽にどうぞ!→パソコン何でも掲示板) 失敗しちゃった場合もいろいろな方からアドバイスが貰える可能性が高いです。 そしてその報告をよく読んで、自分の使うパーツを決定する。このプロセスが大事であると確信しております。何しろ情報が少ないですから、どんどん情報を増やさないといけません。 STRに詳しいホームページを発見された方は、ご一報ください。ご協力をお願い致します。なかなかないんですよねぇ。 |
(2)可能なOSは? Windows98、Windows98SecondEdition、WindowsMe、Windows2000、WindowsXP、WindowsVistaで可能です。 インストール前にBIOSのPowerManagementの設定を変更してから、ACPI Setupを行い、[コントロールパネル]→[電源オプション]で適切な設定がなされており、周辺機器もACPIに対応していることが条件になります。最新のマザーボードではACPIに元々対応しているため、この設定変更は不要です。 MS-DOS、Windows3.1、Windows95、WindowsNT4.0ではSTRは不可能です。但し一部のノートPCでは独自のAPMという電源管理を使って出来るようにしている場合はあります。Linuxも現在は不可能です。しかし次のKernelから出来るようになるという情報もあります。 Windows98をACPIでSetupすると[休止状態]というタブが現れることがありますが、実際には使えません。(AOpenのマザーボードでは出来るものもあるようですが、出来たとしてもAPMでの休止状態ですので移行も復帰も動作が遅くて使いモノにならないそうです。) またマザーボードメーカーによってSTRの解釈が異なるのか、G社のマザーボードでは出来たのにA社のマザーボードでは出来なかったという報告も多数目にします。ですので報告をたくさん読んで、よく研究してパーツ購入をすることが大事になってきます。そうしないと成功までに膨大なパーツ代を支払う羽目になることもあります。 WindowsMeではOS自体が休止状態をサポートしており、休止状態が可能な構成で有るとOSが判断すればこのタブが出てきますが、なかなか出てこないようで結構難しいです。但しSCSIカードを使用している場合は、タブが出てきても使えないことが多いです。使えるのはSCSI BIOSを搭載していない一部のカードに限られるようです。またサウンドカードがWDMドライバである必要があり、これの入手が難しいのが現状です。 Windows2000でも休止状態がOSの機能として正式にサポートされています。実際にかなりの機器で動作可能となっており、休止状態で動作する機器の大半はSTRも可能になっています。またBIOSでSTRをDisakbedに設定してあっても休止状態は動作します。ただ報告例にもありますが、Window98でSTRが動作したからと言って Windows2000でSTRが動作するとは限りません。逆もあります。またDV-Raptor等のビデオキャプチャーカードなどではドライバが休止状態を使えないようにしている場合もあります。(例:Canopusのビデオキャプチャーカード製品) WindowsXPではACPIが2.0にバージョンアップし、BIOSと全ての周辺機器が対応していれば非常に高速に休止状態へ移行・復帰するようになりました。STRが動作する確率もかなり向上したように見受けられます。 WindowsVistaでは更に省電力機能が向上し、ハイブリッドスタンバイも可能になりました。 Linux では現行では不可能ですが、ACPI 対応のカーネルを開発中とのことです。 |
(3)可能なチップセットは? 440BX、ApolloPro133A、i810、i810E、i815、i815E、i820、i845(E/G/PE/GE)、i850(E)、E7205、KT133(A)、KT266(A)、AMD761のチップセットを搭載したものであることがまず第一条件です。難易度から行けば、i8**系は結構簡単ですね。440BXは可能であっても結構難しいです。相性が確実に存在します。ApolloPro133Aは当方は試していませんが、かなり難しい部類に入ると思います。成功例を殆ど耳にしません。あと当方の情報収集不足でSiSチップセットについてはわかりません。当方では使っておりませんので、今後の御報告を期待することにします。 ◆440BX STRに対応しているのは、1999年夏以後発売されたマザーボードの一部にになります。対応しているものは、大体ボード上にLEDがあります。ASUSTek、Gigabyte辺りが無難でしょう。対応していないものを挙げると、例えばABIT のBF6等です。あとOverClocker達御用達のEP-6BXSEもSTR LEDがありますが、まだBIOSの方が未完成です。またSTRジャンパをEnabledに設定しないと動作しないものもありますので、気を付けましょう。 ◆ApolloPro133A 対応しているマザーボードはASUSTekのCUV4Xしか私は知りません。ABITでもSTR対応と書いてあるマザーボードはありますが、実際には成功していないようです。AOpenのAX64Proが初期のBIOSと最新のBIOSにSTRの項目がありますが、やはり難しいようです。 ◆i810, i810E かなりあるみたいですが、詳細はわかりかねます(爆)。ただ当方が職場のパソコン製作記で使用した2枚のマザーボードでは可能でした。 ◆i815, i815E i815はABITのSL6が対応しています。今後あまり新製品は出てこないと思いますが、多分皆対応してくることと思われます。 i815EはASUSTekのCUSL2、ABITのSE6、IntelのD815EEA、GIGA-BYTEのGA-6OXM7、AOpenのAX3SPro、MSIの815E Pro等、店頭で見かけるメジャーなマザーボードは全部対応しているようです。 なおWindows2000ではICH2 Security Driverを入れないとSTR復帰時に失敗するという現象を確認しております。下記からダウンロードして必ずインストールしてください。 http://developer.intel.com/design/software/drivers/platform/2879/isecdrv_enu.htm ◆i820, i820E ASUSTekのP3C-Eは対応しているようですね。P3C-Dはダメらしいです。今後i820E搭載のマザーボードがASUSTekから発売されるようですが、対応するのかなぁ? i820E自体もう終わってしまいましたね(@ばき)。 ◆i845, i845E, i845G, i845PE, i845GE この系統はほぼSTRに対応しているようです。このチップセットのマザーボードでSTRが出来ない場合は、電源と周辺機器を疑いましょう。 ◆KT133(A) Athlon用KT133(A)ですが、殆どのマザーボードがSTRの機能をサポートしているようです。但しWindows2000で[コントロールパネル]の[タスク]でマシンを時間指定で復帰可能なのはASUSTek、Gigabyteに限ります。今はKT133Aが標準になっています。 ◆KT266(A) Intel用KT266(A)ですが、殆どのマザーボードがSTRの機能をサポートしているようです。但しWindows2000で[コントロールパネル]の[タスク]でマシンを時間指定で復帰可能なのはASUSTek、Gigabyte以外聞きません。 ◆AMD761 DDR-SDRAMをサポートしたAthlon用チップセットです。GigabyteのGA-7DX、FICのAD11でSTRが動作することが確認されています。この2枚はWindows2000で[コントロールパネル]の[タスク]でマシンを時間指定で復帰可能です。これが出来るマザーが意外と少ないです。BIOSにバグがあるのでしょうね。 |
(4)可能なビデオカードは? STRが成功するかどうかの半分以上を占める重要なパーツです。 ◆nVIDIA RIVA128時代はSTR不可能と言われていましたが、Canopus製品だとSPECTRA5400辺りから可能になっています。Creative製品だとRivaTNTでも成功された方がいます。最近のGeForce2/3/4製品では殆ど大丈夫なようです。 ◆Matrox Millennium(ドライバによる)、MystiqueはかつてAPMの休止状態も動作したカードでありますが、さすがにもう古いし3Dがダメダメですね。G200はMS-6199では動作例があります。G400(GIGA-BYTE製も含む)はWindows98SE、WindowsMeなら動作する可能性が高いです。しかしWindows2000ではロットによっては動作しますが画面表示に問題が出ることもあります。特にSH 16MB モノは要注意。STRは可能ですが。あと初期ロットはAGP*2すら対応していなかったり、AGP*4に対応していないものもあるようです。Windows98ではSTRは動作しません。 ◆ATI 3D Rage ProはかつてACPIでのWindows98の休止状態が出来た唯一のカードとして知られています(爆)。ただこのカードはWindows98やWindows98SEでもSTRは動作しますが、Windows2000だと動作しないので注意が必要です。All-In-WonderはSTR自体は出来ますが、復帰後にTVチューナー等が動作しないというのがよく報告されていますので、よく確認の上購入してください。ドライバのバージョンによっては動作するようです。またロシアのサイトにあるドライバだと出来るという怪情報もあります。最近はドライバが安定してきた印象を受けます。 ◆3dfx 当方ではBansheeの使用実績しかありませんが、Windows98では動作しました。Windows98SEだと動作しませんでした。Voodoo3000ではダメだったという報告をどこかで見ました。 |
(5)可能なサウンドカードは? ビデオカードの次にSTRの成功の可能性を握るパーツです。 ◆Creative SB16はISAですが動作することが多いようです(爆)。SB64 PCIも結構イケるみたいです。SB Live!はLiveWare3.0以上であれば結構動作します。2.0でも動作報告例はありますが、私は成功しませんでした。WindowsMeではSTRは動作しません。ドライバがWDMでないとダメで、Me用なのにVXDを使用しているからでしょう。但し最近ようやくWindowsMe用もWDMドライバになり、STRが可能になりました。Windows2000やWindowsXPではSTR動作はOK。WDM ドライバが使われています。最近いろいろなマザーボードに搭載されているCreative CT5880というサウンドチップは、IntelのD815EEAのサイトにあるWDMドライバを使えば STR・休止状態が可能です(無保証)。但しこのドライバは、FinalRealityで音が飛ぶ現象が発生することがあるというのが確認されております。その場合はWindowsMe CD-ROMに入っているES1371のドライバを使用してください(爆)。 ◆YAMAHA こちらはあまり「出来ない」という報告を聞きません。YMF-724、YMF-744、YMF-754共にかなりの確率でSTRに成功しています。WindowsMeではYMF-744の場合WDMドライバはWindowsMeのCDにも添付されていますが、これだと本当に音が鳴るだけなので、http://www.yamaha.com/lsi/ からダウンロードしたものなら成功します。しかし機能制限は相変わらずあります。4スピーカーが出来ないし、SPDIFも動作してるかどうかわかりません。YMF-724、754ならネット上を丹念に探せばあちこちにドライバが転がっていますが。 ◆ONKYO SE120-PCIを当方ではテストしましたが、STRが出来ないどころかシャットダウンも出来なくなり、諦めました。しかしSTRに成功されている方もいらっしゃるので、相性が強いのかもしれません。 |
(6)可能なEtherカードは? 動作に成功しないというカードは殆ど聞きません。 とりあえず当方ではPlanex、3COM、Intelとテストしています。Elecomも可能です。 但しWakeOnLANと共存させる場合は注意が必要です。説明はこちらへ! Intelのドライバの場合は、バグであることが確認されております。 |
(7)可能なSCSIカードは? これが一番の難関です。なかなか成功しませんね。 Windows98では、私は成功例を知りません。一部のカードでMOとかが入っていなければ成功することがありますが、それでは実用的と言えませんし。 WindowsMeではSCSI BIOS非搭載カードで成功することがあります。 Windows2000では殆どの場合動作するようです。但しスキャナを繋いでいると、復帰後多少もたつく場合があります。 ◆Adaptec 当初 AHA-2940以後はACPIに対応と言っていましたが、最近になって未対応とコメントを変えてしまった(怒)。Windows98では成功報告も僅かにありますが、当方では出来た試しがありません。Windows2000ではSTRが可能です。WindowsMeでは当方は試しておりません。WindowsXPではまた出来なくなった模様です。 ◆Melco IFC-DP、IFC-USPの2枚で成功例が上がっています。後者はWindows98ではSTR動作はしますが、復帰後SCSI機器が使えないのでダメです。WindowsMeではSTRが動作しません。Windows2000では成功しています。但し休止状態復帰後にスキャナの電源が入っていると、2秒程動作を受け付けなくなります。 ◆I・O・DATA SC-NBUN、SC-NBDで当方もWindowsMe、Windows2000で成功しました。復帰後 SCSI 機器が使えます。しかしWindowsXPではダメでした。 |
(8)可能な電源は? ATX2.01又は2.03に準拠した電源であれば、動作すると思われます。当方ではテクノバ−ドジャパンATX2.03 300W、Freeway ATX2.01 250W、ENERMAX ATX2.03 350W/450W/650W、Seasonic 350W、CODEGEN 350W、AOpen 無音の響 350Wの電源でSTR動作に成功しています。ATX2.01の場合+5VSBが1AとなっていればOK。ATX2.03では1.5A以上みたいです(特に規定なし)。安売り品や中古ではATX1.0のものが未だに出回っているため注意が必要です。これからはATX2.03を買っておいた方が良いでしょう。但し新しい電源でも、高周波数のCPUで使用した時に不安定なものもあるようです。特にAthlonの場合は深刻な問題になりかねないので、店員と相談してAthlon対応、Pentium4対応のものを購入しておけば良いかと思われます。 |
(9)可能なマウスは? 当方ではIntelliMouse+IntelliPoint Ver2.*では復帰に失敗していました。IntelliPoint Ver3.2では可能になっています。しかしこのソフトのインストーラがタコで、削除を選択しても削除出来ません。 私は今現在はLogicool のドライバ Ver9.4を使用しております。WindowsMe、Windows2000、WindowsXPで問題なく使えています(ドライバは正式ユーザーでないとダウンロード出来なくなっています)。古いバージョンではOSでIRQ9/11を共用していてPS/2ポートを使っている場合、STRや休止状態復帰後にホイールボタンの機能が使えなくなるという現象が確認されています。DriveImageのようなDOSで起動させてマウスで操作するようなソフトを使っていなければ、マウスはUSBコネクタのあるもので、USBに接続するようにすればこの問題は生じません。ドライバでどうのこうの出来ないとLogicoolのサポート担当が言っていましたが、IntelliPoint Ver3.2では可能でした。 |
2.STRのセットアップの仕方 |
(1) BIOSを設定しないとダメです! |
【要注意】 BIOSのPowerManagementのSTR(S3)という項目を探してください。これをEnabledにします。 Suspend Typeという名前の場合もあります。その場合はS3(STR)にしてください。 それからOSをSetupします。一旦Setupしてしまえば、その後はBIOSの切り替えでS1とS3が使い分け出来るようになります。 S1でOSをSetupすると、STRが出来ないという現象がASUSTek製マザー等で確認されています。 またSTRがうまくいかない時に、同じくPowerManagementにVideoOffMethodという項目がある場合、ここをいじるとSTR出来る事もありました。Bansheeだったかなぁ? |
(2) OSのセットアップと電源オプションの設定の仕方 |
ACPIの基礎知識でご説明しております。ここをクリックすると、別ウインドウで該当箇所が開きますのでご覧ください。 |
3.STR や休止状態から決められた時間に復帰する設定方法 |
最近流行しているテレビ番組のタイマー録画などで必要な知識です。 WindowsXP(2000)の場合はこちらです。 |
【Windows98の場合】 |
(1)電源の管理のプロパティの設定が重要です。こちらで説明しております。 (2)Windows98 Plus!に入っている「タスク」を使用します。(説明画面はちょっと横に大きいです) インストールすると、通常はスタートアップバーに常駐します。WindowsMe、Windows2000、WindowsXPでは標準で「タスク」は装備されており、コントロールパネルに入っていますので探してください。 ※以後画面の下に説明があります。 |
(1)[タスクの追加]をダブルクリックします。 |
(2)タスクウィザードが起動します。 |
(3)STRで復帰時に動作させるプログラムを選択し、「次へ」をクリックします。 |
(4)タスクの名前を決めます。必要があれば入力し、実行する日をチェックします。 |
(5)開始時間を決めます。この時間のちょっと前にSTRから復帰します。実行する日、開始日も決めます。 |
(6)【[完了]をクリックした時にプロパティの詳細を開く】に必ずチェックしてから[完了]をクリックします。 |
(7)最後に肝心なのがここです。詳細のプロパティの画面ですが、[設定]のタブの[電源の管理]で、上の図ではチェックがついていませんが、【タスクの実行時にスリープを解除する】にチェックをします。 またタスクの継続時間を調整します。このままだと3日動きます(爆)。あとバッテリモードの場合のチェック2箇所は外した方が良いでしょう。 |
【WindowsXP(2000)の場合】 |
次の手順でタスクの設定を行います。 |
1.[コントロールパネル]→[電源オプション]を選択します。 |
2.[タスク]が起動します。 「スケジュールされたタスクの追加」をダブルクリックします。 |
3.ウィザードが起動するので、ここでは「次へ」をクリックします。 |
4.実行するプログラムを選択するか、「参照」で探して決定します。 |
5.タスクの名前を入力し(プログラムの名前が自動で入ります)、「このタスクの実行」を6通りから1つ選択し、「次へ」をクリックします。 |
6.[タスクを開始する日時]を設定し、[実行日]と[開始日]を設定します。開始日に関しては、マウスで▼をクリックすると、上記のようなウインドウが出てきます。 |
7.ユーザー名とパスワードを入力する画面になります。ここがWindows98と大きく違うところです。これを設定しないと動作しません。時間指定でログオンしてプログラムを動作させるユーザー名と、パスワードを入力してください。また、[コントロールパネル]→[電源オプション]→[詳細設定]で、「スタンバイから回復するときにパスワードの入力を求める」のチェックを外してください。この設定を忘れると、ログオン画面で停止したままになり、実行されません。 ということは、これを動作させるパソコンは「個人専用」でないといけませんね(爆笑)。 |
8.以上でウィザードは完了ですが、更に設定が必要なので上記にチェックをつけて「完了」をクリックしてください。 |
10.「タスク」タブを確認します。特に実行するファイル名が合っているかどうか、実行するアカウント名が正しいかどうか確認します。アカウント名は「マシン名¥ユーザー名」という書式になります。パスワードの設定を念のためクリックすると、上記のウインドウが開きますので2度入力して「OK」をクリックください。 |
11.設定したスケジュールと開始時刻を確認します。「詳細設定」をクリックすると、開始日とか終了日、繰り返し実行等の設定が可能です。 |
12.タスクの継続時間を指定したり、アイドル時の指定、電源の管理を選択します。特に「タスクの実行時にスリープを解除する」にチェックが必ず必要です。 |
以上が正しく設定出来ていれば、指定した時間にはマシンがSTRから復帰し、指定したプログラムが起動します。 そして電源の管理の設定を適切に行えば、指定した時間を経過すると再度STRや休止状態に入るので、無人時間指定自動運転が可能です。 私のところでは早朝の@nifty巡回、メールの送受信、ネットサーフィン(もう死語死語@ばき)、ウイルスバスターやWindows Updateの自動更新、TVの無人予約録画等に使用しております。 Intel D815EEAでは、復帰後指定した時間より早く休止状態へ移行するバグがあります。スタンバイで待機させておいても休止状態へ移行します。 古いGigabyteのマザーボードの場合は、スタンバイで待機の場合はスタンバイへ、休止状態で待機の場合は休止状態へ移行します。電源の管理でスタンバイの設定を私はしていなかったのですが、勝手にやってくれていました。 またIntel製マザーボードをWindows2000で使用する場合、BIOS上に設定がないためSTRや休止状態中はキーボード及びマウスの操作ですぐに復帰してしまいます。WindowsXPの場合USBの製品を使えば、[コントロールパネル]のキーボード及びマウスの電源の管理の設定で変更できます。 |
【タスクによる復帰が動作しないマザーボード】 があるんです(怒)。但し Windows2000、WindowsXP上での話です。 (1)Abit SE6 (2)MSI 815EPro (3)FIC AN11 この3枚は、当方では Windows2000上でタスクを使った指定時間の復帰が出来ませんでした。STRなら出来ました。Abit、MSI、Epox、ECS、Jetway、Tyanなどの一部のマザーボードでは出来ないみたいです。ただこの動作はMicrosoftの技術資料ではOptionとなっているので、技術力の差なのかもしれません。 私が試して成功したマザーボードとしては、 (1)Intel D815EEA (2)ASUSTek P3B-F (3)ASUSTek A7Pro (4)Gigabyte GA-6OXME7 (5)Gigabyte GA-6OXE (6)Gigabyte GA-6OXET (7)Gigabyte GA-7ZXR Rev2.2 (8)Gigabyte GA-8IDXH (9)Gigabyte GA-8IGX (10)Gigabyte GA-8IGML-T (11)Gigabyte GA-8PE667Ultra2 (12)FIC VC15 があります。 一般に ASUSTek、FIC(上に例外有り)、Gigabyte、Intel は殆ど可能のようです。 他に AOpen AX34のBIOS 1.00の場合も出来るみたいです。 |
【ASUSTek製マザーボードの場合の注意点!】 質問が多いため、ここにまとめます。ここに書いてあることを実行してもダメな場合は掲示板でお問い合わせください。 ●OS のインストール時の注意 (1)BIOSでSuspendToRAM(S3)をEnabledにして、OSをインストールする。 これで問題は出ないはずですが、もし出た場合又はこれを設定しないでOSをインストールした場合は、以下のようにします。 ●電源の管理の設定 (1)「ポータブル&ラップトップ」を選択する。 なおタスクの復帰時に画面が黒いままという問題については、対処方法は見つかっておりません。 マザーボードを他の会社のものに買い換えてください。 |
4.2013年追記、STR・休止状態がうまくいかない場合の検証する箇所 |
(1)休止状態に移行しない、休止状態メニューが出てこない! Windows7の場合に限りますが、以下を検証してください。 ★ハイブリッドスタンバイが有効になっていると、休止状態メニューは出てきません。 [コントロールパネル]→[電源オプション]→[(プランを選択)]→[プラン設定の変更]→[詳細な電源設定の変更]→[スリープ]で確認してください。 ★コマンドプロンプトを管理者権限で開いて、powercfg /hibernate on を入力してください。 gと/、eとoの間は半角スペースが必要です。 (2)勝手にパソコンが起動する。 ★Windows Media Centerをご利用の場合、決まった時間にアップデートされるので勝手に電源が入ってアップデートが始まります。アップデート設定の変更をしてください。 1)[スタート]→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[タスク スケジューラ]を選択。「タスク スケジューラ」画面が表示されます。 2)左の欄の「タスク スケジューラ ライブラリ」の前の をクリックします。 または「タスク スケジューラ ライブラリ」の項目をダブルクリックします。 下位の項目が表示されます。 3)同様にして、[Microsoft]→[Windows]を選択し、最後に[Media Center]をクリックします。 名前欄にWindows Media Center 関連の項目が表示されます。 ※ 「カスタム設定」を選択する場合は、画面の指示に従って、セットアップを完了させてください。 4)「名前」欄が狭くて見づらい場合は、枠をポイントしてマウス ポインタの形が変わったところで右にドラッグして少し広げ、さらに「名前」欄も同様にして広げてください。 5)[mcupdate_Scheduled]を右クリックして、表示されたメニューから[プロパティ]をクリックします。 6)[トリガー]タブを選択し、トリガー欄にトリガーが入っている場合は、[編集]をクリックします。 [トリガーの編集]画面が表示されます。 7)[タスクの開始]が[ログオン時]になっていない場合は、リストをクリックして表示された一覧から[ログオン時]を選択して[OK]をクリックします。 8)[mcupdate_Scheduled]のプロパティ」画面の[OK]をクリックします。 9)[タスク スケジューラ]画面右上の×をクリックします。タスク スケジューラの画面が閉じられます。 ★タスクスケジューラーを確認しよう! コントロールパネルで右上の検索窓に「タスク」と入力。開いた一覧から「管理ツール、タスクのスケジュール」をクリック。タスクスケジューラが開くので、条件タブをチェックしてみてください。タスクを実行するためにスリープを解除するにチェックが入っているものが犯人です。条件を「ログイン時のみ」にすれば確実です。 ★TvRockをインストールしている場合。最新バージョンなら問題ない。一度UnInstall.batを叩いて全ての設定をやり直すと良い。 ★調べ方 1)[スタート]→[管理ツール]→[イベントビューアー]を起動。 2)[Windowsのログ]→[システム]→[現在のログをフィルター]の順にクリックする。 3)[ログの日付]に任意の時間を指定する。 4)[イベントソース]に[Power-Troubleshooter]を指定する。 5)該当するイベントが検索されるので、犯人を捜す。 |