長野電鉄

2020年1月28日 更新

 以前より一度は訪れて見たかった長野電鉄。2010年3月22日に沿線を通りかかる用があり、ロケハン無し短時間のいい加減な取材となりましたが、須坂駅と検車区、そして沿線での撮影ができましたので、ここに紹介します。

 長野電鉄は1922年に、当時河東鉄道として屋代〜須坂が開業し、1923年に須坂〜信州中野が開業。1925年に信州中野〜木島が開業。1926年に権堂〜須坂が開業。1927年に信州中野〜湯田中が開業。1928年に権堂〜長野が開業。1981年に善光寺下〜長野を地下化。2002年に信州中野〜木島を廃止。2012年に屋代〜須坂を廃止。現在に至ります。
 国鉄時代には長野電鉄への直通運転も実施されていました。

 3500系が車齢50年を越え、交代が近いのではないか?と言われています。東京メトロ日比谷線の03系3連が投入されるという記事をネット上で見かけました。03系に抑速ブレーキが搭載されるかどうかで、湯田中〜信州中野についても動きがあると思います。注目しましょう!

2000系(特急用)
 1957年から1964年までに3連4本が製造され、半世紀にわたって特急運用に就いてきた。2012年に引退。現在はD編成が小布施駅に展示されている。当時としては画期的なメカニズムを採用し、車内も豪華で地方鉄道の車両としてはハイグレードな車両であった。

●2100系(特急用)
 愛称「スノーモンキー」。元JR東日本253系。2000系の後継車として入線した。2編成が運用される。2011年2月26日から運転開始。ワンマン仕様になり、前面貫通扉が塞がれた。特急のみ使用される。

1000系(特急用)
 愛称「湯けむり」。元小田急10000系。2編成が運用される。2006年12月9日から運転開始。4車体5台車の連接構造である。特急のみ使用される。

10系
 0系のA-A基準に対応した車両である。2連1本が製造された。前面形状の変更、前面非貫通化、3連に変更、主電動機出力をアップし、抑速発電ブレーキを装備した。ワンマン運転開始で運用が朝ラッシュに限られ、木島線の廃止で3500系に余剰が出て廃車となった。

3500系(3600系)
 元営団3000系。1993年より運転開始。39両が投入された。現在では廃車が進み、L編成(3600系)は3連1本、N編成は2連4本、O編成は2連1本が運用されている。湯田中まで運転できるように抵抗器が増設された。L編成、N編成はワンマン運転に対応している。木島線廃止で余剰になり、ワンマン化対応していなかった、長野〜善光寺地下化で登場した10系を廃車においやった。

8500系
 元東急8500系。2005年9月2日より運転開始。チョッパ制御車。降雪に対応した改造も施されている。信州中野〜湯田中には入線できない。3連6本が所属し、T6編成は中間車を先頭車化改造も施された。
10系(新OSカー)
10系jクハ61 10系クハ61
 10系クハ61。新OSカーと呼ばれ、長野〜善光寺下が地下化された際にA-A基準適合車として新製された。残念ながら1編成のみの登場となり、その後は東急や東京メトロから譲渡された車両が転入した。2003年に廃車となったが、長く須坂駅に留置されていたが、2017年3月に解体された。駅構外から撮影。  駅構内より10系クハ61を撮影。7年間放置されている。0系(廃車)と併結して4連で使用されることもあった。ワンマン化対応工事が実施されなかったため、平日朝ラッシュのみの運用となり、廃車が早まった。
2000系
2000系2008(D編成)  2000系D編成モハ2008。現在はB特急のみ運用される。1957年製造。長野と湯田中温泉を結ぶ特急車両として走って来たが、老朽化に伴い現在はB特急のみの運用。間もなくJREから譲渡される元253系によって置き換えられる。A編成もあり、こちらは茶色塗装である。
1000系
1000系と3531 1000系
 須坂検車区にて。小田急電鉄元HiSE10000系が1000系としてA特急で2006年から活躍中。その脇を東京メトロから譲渡された元日比谷線3000系(こちらでは3500系)が入庫する。  出区準備中の1000系。A特急として活躍中。
1000系  湯田中温泉に向かう1000系。最高速度85km/hで疾走する。
3500系
N2編成 N5編成
3500系N3編成3503 3500系N5編成3515
 3500系N3(Normal:2連)編成3503。方向幕にローマ字表記がある。  3500系N5編成3515。方向幕にローマ字表記がない。
N7編成
3500系N7編成3507  3500系N7編成3507。方向幕にローマ字表記がある。
O1編成
須坂検車区にてN7編成3521と8501 3500系O1編成3521
 須坂の検車区にて。3500系O1編成(Oは2連One manの意味)3521が入庫し、代わりに8501編成が出庫するところ。首都圏での役目を終えた車両が、地方でメインで活躍している。それを象徴する光景である。  3500系O1編成3521。理由は不明だが、信州中野方向幕がないらしく、紙貼りであった。
3500系O1編成3531 3500系O1編成3531。理由は不明だが、信州中野方向幕がないらしく、紙貼りであった。
※この編成はその後廃車されました。御活躍に感謝します。
8500系
T1編成
8500系T1編成8501 8500系T1編成8501
 8500系T1編成8501。8500系トップナンバーは長野にて健在であった。抑速制動がないため、長野〜信州中野のみ運用される。  出区準備中の8501F。8500系は3連で運用されている。
8511 8500系T1編成8501と3507
 T1編成8511。  検車区で並ぶT1編成8501とN7編成3507。
T2編成 T5編成
8500系T2編成8502 8500系T5編成8505
 休憩中のT2編成8502。  T5編成8505。
8500系T5編成8515 デハ8718とデハ8824
 T5編成8515。LEDがやはり泣かせモノである。  デハ8718、8824の2両が部品取りとして須坂駅構内に留置されていた。