京成3100形(2代)

 3100形は2019年7月に16年ぶりの新形式車として登場。まずは成田スカイアクセス線のアクセス特急列車を全て3100形似置き換えることになり、まず3152F→3151Fの順に2編成が登場し2019年10月26日ダイヤ改正から運転を開始しました。

 3000形の視認性、操作性は基本的に継承しながらも、公式発表や見た目で以下のような改良が行われました。
1.都営5500形と思わせる前面は急行灯と尾灯を腰部に設置。デザイン的にも秀逸になりました。
2.前面は1/1000、側面は1/500対応の高速フルカラーLEDが採用され、視認性が向上し、撮影も楽になりました。
3.最新のSiC VVVFが採用され、15%省エネとなりました。
4.ブレーキ制御の改良が行われ、乗り心地の向上が行われました。マスコンが加速5段減速7段となり、ブレーキ時のショックが緩和されています。
5.京成通勤車で初の定速度制御装置が搭載され、所要時間の短縮と安定走行を実現しました。
6.制御系統の二重化が行われ、途中駅で運転できなくなるリスクが減りました。速度計、圧力計などはアナログメーターを引き続き採用し、各種警告表示も液晶やLEDではなく、AE車と同様の視認性の良いアクリルパネルたタイプのものが採用されました。
7.今まで運転用の設定と車掌用の設定が別々でしたが、新京成8900形を参考にして作られたフルカラー液晶パネルで一度に設定でき、助士側の前面の視認性が向上しました。そのため京成名物の種別・始発駅・行き先等の設定器が廃止されました。
8.戸閉装置に1/3開の他にドアカットも追加されました。(どこで使うのか?)
9.車内シートの一部が跳ね上げ可能となり、スーツケースが置けるようになりました。
10.UVカットガラスの熱カット率が向上しました。
11.ドア上にLCDが2台設置され、WiMaxを使用して情報伝達が更に細かくなりました。
12.プラズマクラスタが設置されました。
13.エアコン制御も新型となり、細かく温度管理が出来るようになり、冷房・暖房性能も向上しました。
14.SR無線準備工事が施工されています。(順次機器を搭載)

 日本工業新聞によれば、今後7編成の3150番台を増備。本線用は未定。3050形は1本を本線カラーに、5本をオレンジに変更し、3150形投入で順次本線に転属させるとありました。実際は
 3151F新製→3051F本線転属→3638F廃車
 3152F新製→3648F6連化
 3153F新製→3052F本線転属→3658F廃車
 3154F新製→3053F本線転属→3408F廃車
 3155F新製→3054F本線転属
 3156F新製→3055F本線転属→3428F廃車
 2022年度に今後3157Fの投入がアナウンスされていましたが、中止がアナウンスされ、2024年度の12両も中止となりました。その後3200形の投入が発表されたため、3100形は50番台のみ6編成で終了の可能性があります。

 3151F、3152Fを撮影しました。
3151F
3151F3151-1 3151F3151-8
 3151F3151-1。日本車輌で製造され、2019年9月に出場。2019/10/26ダイヤ改正から営業運転を開始した。成田スカイアクセス線専用で使用される。
(新鎌ケ谷)
★ 3151-1。[アクセス特急|羽田空港]@松飛台。こちら
★ 3151-1。[アクセス特急|成田空港]@印旛日本医大。成田スカイアクセス線開業10周年記念HM付。こちら
 3151-2。前面は1/1000、側面は1/500までLEDが切れないと発表されている。撮影は楽そうだ。
(新鎌ケ谷)
★ 3151-8。[アクセス特急|羽田空港]@松飛台。こちら
★ 3151-8。[アクセス特急|羽田空港]@曳舟。こちら
3152F
3152F3152-1 3152F3152-8
 3152F3152-1。総合車両製作所で製造され、2019/7/24〜26に出場。
(新鎌ケ谷)
★ [アクセス特急|羽田空港]。四ツ木にて。直通運転60周年ヘッドマーク付。こちら
★ [S01|回送]@曳舟。こちら
 3152-8。インバータ音は3000形と同じようで、びっくり!直通運転60周年ヘッドマーク付。急行灯点灯で格好良い!
(四ツ木)
★ [アクセス特急|成田空港]。新鎌ケ谷にて。こちら
3152F3152-1 3152F3152-8
 3152F3152-!。京成トラベル主催団体臨時列車で、ちはら台まで入線した。
(西登戸)
★ 新千葉にて。こちら
 3152F3152-8。団臨の返却回送。引いて千葉駅付近がわかる背景にした。
(新千葉)
★ 西登戸にて。こちら
★ 新千葉にて。こちら
3153F
3153F3153-1 3153F3153-8
 3153F3153-1。2020年度増備車。日本車輌で製造され、2020/7/6に出場。
(東松戸)
 3153-8。デジタル無線が設置されている。
(京成高砂)
3154F
3154F3154-1 3154F3154-8
 3154F3154-1。2020年度増備車。総合車両製作所で製造され、2020/7/2に出場。デジタル無線が設置されている。
(四ツ木)
 3154F3154-8。急行灯点灯。デジタル無線が設置されている。
(四ツ木)
3155F
3155F3155-1 3155F3155-8
 3155F3155-1。2021年度増備車。日本車輌で製造され、2021/10/24に出場。デジタル無線が設置されている。
(八広)
 3155F3155-8。デジタル無線が設置されている。
(八広)
3156F
3156F3156-1 3156F3156-8
 3156F3156-1。2021年度増備車。総合車両製作所で製造され、2021/9/22出場。急行灯点灯で引き締まった表情である。
(京成高砂)
 3156F3156-1。デジタル無線が設置されている。
(京成高砂)
3157F
3157F3157-1 3157F3157-8
 3157F3157-1。2022年度の増備がキャンセルされたのに、2023年度に復活し6月に製造された。アクセス線用はこれで一旦打ち止めとなる。
(新鎌ケ谷)
★ 9208Fと並ぶ。新鎌ケ谷にて。こちら
 3157F3157-8。運良く急行灯点灯。アナログ無線が最初から無く、屋根上がすっきりしている。
(新鎌ケ谷)