NASの部屋

2021年8月12日 更新


 ここでは、私が使っているNAS、Synology DS918+と、過去に使っていたThecus N4200について紹介させていただきます。 
現在使っているNAS Synology DS918+
 ある朝、N4200は急にお亡くなりになった。電源が落ちており、なんで自動復旧しないの?と思ったら、二度と電源が入ることはなかった。電源が死亡したのだと思う。
 電源だけで2万円すること、ここで直しても本体を長く使っておりまた故障が近くありそうな予感から、NASを買い換えることにした。しかしThecusは既に日本市場では風前の灯火であり、売っていても高い。そこで最近よく耳にするSynologyとQNAPに絞って比較検討した。その結果、当方の使い方からはSynology DS918+が最適と考え、購入した。
 画像(後日掲載予定)
●特徴としては
・Intel Celeron J3455 クワッドコア 1.5GHz、最大 2.3GHz
・メモリはDDR3L 1600で8GBまで可。(実際16GBに増設したが動いている)
・HDD, SSD合計4台、48TBまで対応する。また拡張ユニット(高価)で更に5台追加できる。2台でRAID0/1を組み、空いているベイを使ってバックアップもできる。
・USB3.0*2、eSATA*1の外部ポート、Dual Gigabit LANに対応。
・暗号化シーケンシャルデータ転送は読み出しが 225 MB/秒、書き込みが 221 Mb/秒 以上
・Btrfs ファイル システムに対応。
・4K マルチメディアサーバー。
・Synology DSMを搭載し、必要なアプリケーションをインストールして拡張できる。
・N4200の時は結局実現できなかった外部からのアクセスがDSMを使って簡単にできる。
・キャッシュに2 台の M.2 NVMe 2280 SSDを使用出来る。私は個人使用なのでそれは今のところ試す予定はないが、スモールオフィスや使用人数が多い場合は有効だろう。こういう配慮はとても嬉しい。

●セットアップ
 調べてからセットアップしないと、SynologyオリジナルテクノロジーであるSHRという方式でドライブ構成されてしまう。ネット上に先輩たちのセットアップ談が多数あるので、よく確認してから一発で狙った構成でセットアップしたい。但しSHRもメリットはあり、例えば4TB*2でRAIDを組んだ後に2TBを足すと10TBでRAIDという認識になる。でも故障した時に大変そう・・・・
(1)まずシェアウェア「復旧天使」を使って、N4200のデータを一旦新しいHDDにバックアップした。フリーウェアのExt4が読めるというソフトでは、1つも成功しなかった。またもっと安価なシェアウェアもあったが、やはりうまくいかなかった。私はこのソフトを一推しする!
(2)DS918+をセットアップし、RAIO1を組んで、新しいHDDからデータを移動した。4TBの移動に数日を要した。
(3)どうしてもわからないことはサポートにメールした。日本語OK。但し返事が来るのに数日かかる。返事はとても丁寧で、恐れ多いほどである。
(4)後日HDDを2台追加したが、それはDSMのコントロールパネル→ストレージ→新しいボリュームの作成から簡単に行える。

●使ってみてわかったこと
・今回の反省を機に、最も重要なデータドライブは更にUSB外付けHDDにバックアップを取ることにした。4TBのバックアップ一発目は約1週間かかったが、その後は毎日差分バックアップを行っている。これは高速で、毎晩数分で終わっているようである。
・アクセス得度は、当方はシングル Gigabit LANであるが、読み113GB/s、書き106GB/sとほぼ帯域を使い切れている。仕様通りの高性能である。Linuxの知識があれば、更に自己責任で高速化が可能らしい。
・DSアプリシリーズを使って、AndroidやiPhoneからスマホのデータにアクセスが簡単にできる。外部からでも大丈夫。管理もできるので、パソコン不調時でも大丈夫。
・スマホ経由でタブレットからもファイルの取り出しができる。職場で重宝している。
・動作音は静音で、電源投入時ぐらいしか唸らない。標準の4GBメモリで使用していた時には画像のサムネイル表示が遅く、メモリも20-30%の使用率であったが、16GBに拡張後はこれらの門j台は解決し、メモリ使用も5%以下である。自己責任でお試しあれ。

●2021/8/12 Upgrade
 Samsung 980 Evo 512GBを2枚購入し、SSDキャッシュを設定。RAID1にして、読み書きキャッシュとして設定した。ランダム書き込みがベンチマーク上では速くなっており、USBから大量のファイル転送時に途中で速度が落ちなくなった。
 SSDキャッシュ未設置。  SSDキャッシュ設置。ランダムアクセス4Kの値が向上しているのがわかる。
過去に使っていたNAS Thecus N4200(無印)
 一時期BuffaloのHDDが2台入っていてRAID1のモデルを使っていました。しかし読み書き共に30M程度しか出ず、もっと高速なものを!と探していたら、ThecusのN4200を見つけました。少し高かった(7万円ぐらい)ですが、当時としてはしっかりとしたメーカーで日本でも多数売られており、秋葉原のNASで有名なショップの評価も高かったので購入しました。
 特徴としては、
・Atom Dual CoreをCPUで使用している。
・緊急電源供給装置(miniUPS)を内蔵している。
・LCD+OLEDの2つの表示システムを採用し、状態がわかりやすくなっているい。
・システムソフトウェアが二重に保存されており、片方が壊れてももう片方が自動修復し作業を中断することがない。
・2.5インチと3.5インチの両HDDに対応。
・5TB HDDまで対応(それ以上は調べてない)

 使っていてわかったこと。
・SeagateのST3000DM001を使用した場合、RAID1でRead70〜80MB/s、Write90〜100MB/sの性能。ST4000DM000の場合、RAID1でRead115MB/s前後、Write95MB/s前後の性能。
・Tweakをインストールすると、DLNAサーバーとして使用できる。
・ユーザーが利用するモジュールをインストールすることで、機能が無限に増える。Webサーバー、FTPサーバー、Mailサーバーはもとより、いろいろな機能が実装できる。
・ディスプレイに必要な事項が表示される。
・RAID0/1/5/6が可能で、ホットスワップが可能である。
・USB2.0*4+eSATA*2が装備されている。
などが上げられる。

 保証期間が切れた後は、メモリを2GBに増量し、更に快適になりST3000DM001のRAID1でRead88MB/s、Write102MB/sを達成している。

 CPUファンがちょっと五月蠅い感じがするが、寝室に置かなければ気になることはないだろう。我が家では玄関の靴箱の上に置いてある。

 外付けUSB HDDやeSATA HDDにバックアップが取れるのも特徴だが、USBを使用した場合NTFSだと読み込みしかできない。

 現在では後継品のN4800 Ecoが販売されており、HDMI接続でディスプレイと接続することによってメニュー画面やHDD内の動画鑑賞などができる。USBは3.0にUpgradeされている。但し日本国内で入手困難になっているのが残念である。

 購入して6年になるので次は何?は考えているが、外付けHDDでNTFSで読み書きできるものが良いと思う。候補はNetGearのReadyNAS 314 RN31400。3万円台で安いし。
(Thecusは高い・・・・)

<2016/12/31追記>
 片方のRAIDをSeagate ST3000DM001からST4000DM000にアップグレードしました。
 空き容量が600GBを切ったのと、秋葉原で特価販売に遭遇できたので、1台9,990円で購入。
 ST3000DM001は故障率が高いと評判良くなかったですが、ST4000DM000は改善されているようです。本当はWDが欲しいけど、2,000円違うので背に腹は代えられず・・・・
 動作音も静かで、RAID1で使用していますがReadは115MB、Writeは95MB出ますので快適です。
 データの引越はWDのハードディスク2台を抜いて、3TBと4TBの構成にして4TBのRAID1構築、フォーマット、データのコピーの順に実施。ウイルスが見つかったこともあり、作業は一昼夜かかりました。
 また特価を確認できれば、4TBをもう1台購入したいです。WDの方も5年目に入っており、こちらはまだ700GB空きがありますが、そろそろかな?と。
 現在使用しているハードディスク。
・Western Digital WDC WD30EZRX-00M 2台をRAID1で運用
・Seagate ST4000DM000 2台をRAID1で運用