鹿島臨海鉄道

2022年8月20日 更新

 鹿島臨海鉄道はKRTと呼ばれ、1970年に貨物専業で北鹿島(現鹿島サッカースタジアム)〜奥野谷浜が開業した。その後1978年に北鹿島〜鹿島港南で旅客営業を開始した。1983年に同区間の旅客営業は廃止されたが、1985年に水戸〜北鹿島で旅客営業を開始。鹿島サッカースタジアム駅は臨時駅のため、JR鹿島線鹿島神宮駅まで直通運転を行う。

1.旅客用車両
 6000形が10両(9両廃車)、8000形が7両在籍する。

●6000形
 1985年より19両が製造された。鋼製車両で、両運転台方式である。ワンマン運転で、トイレや冷房を装備し、転換型クロスシートも備えている。国鉄のキハ37に準じた仕様である。8000形に交代しつつある。現在6001〜6005, 6007, 6008, 6012, 6019の9両が廃車となっている。

●7000形
 1992年に製造された。茨城県が所有し、2両編成の片運転台。カーペット敷きのハイグレード車で、快速マリンライナーはまなすとして使用された。しかし同列車は1998年に廃止。その後は波動用として在籍したが2010年に検査切れで廃車。2015年におなじみ「ザ・ヒロサワ・シティ」に譲渡された。

●8000形
 6000形の置き換え用として2016年に登場し、関東鉄道の5000形に準じた車体となっている。両運転台方式で、3扉となり、まん中の扉が両開き式である。トイレは設置されず、車椅子スペースが設置された。6000形との併結はできない。8007はLEDが改良されたらしく、1/400でも切れずに写る。

2.貨物用ディーゼル機関車
 KRD形(5号機)とKRD64形(KRD64-1、KRD64-2)を所有している。

●KRD5
 KRD5はDD13形に準じた56t級で、国鉄DD13形をベースに高出力としたタイプ。1970年以後5機が増備された。1号機は廃車。2号機は1983年に仙台臨海鉄道に譲渡された。3号機も廃車となり部品取りとなっている。4号機は2010年度に廃車となり、部品取りとなっている。活躍しているのは1979年製造の5号機のみとなったが、予備機扱いである。

●KRD64
 KRD64形は2004年3月に1号機が、2010年3月に2号機が製造され、2両が在籍している。64t級。現在鹿島臨海鉄道の貨物輸送の主力として活躍している。

 6000形、8000形を貨物線で撮影した画像を掲載しました。
鹿島臨海鉄道KRD5
 年始、GWアケ、お盆明け(8月)に運転再開前に走る安全確認列車。3機しかいないDL2機を使ってのPP運転となる。
(奥野谷付近)
KRD5 KRD64-1 KRD64-2 6000形 8000形 East-iD検測 神栖駅
KRD5
鹿島臨海鉄道KRD5 鹿島臨海鉄道KRD5
 虎の子となったKRD形最後の5号機。最近は予備機として、KRD64のどちらかが動かない場合のみ走る。薄煙がいい感じ。
 2010/11/3 63レ。
(国末付近)
 何とKRD5が先頭、KRD64-2が最後尾というPP運転を目撃した。
(奥野谷付近)
KRD64-1
鹿島臨海鉄道KRD64-1 鹿島臨海鉄道KRD64-1
 神奈川臨海鉄道DD60、京葉臨海鉄道KD60、名古屋臨海鉄道ND60などと共通仕様のKRD64-1牽引の62レ。
(鹿島サッカースタジアム駅付近)
 鹿島サッカースタジアム駅に入線。JR貨物の機関車と交代する。
(鹿島サッカースタジアム駅)
鹿島臨海鉄道KRD64-1
 96レで鹿島サッカースタジアム駅へ向かう。
(泉川付近)
KRD64-2 
鹿島臨海鉄道KRD64-2 鹿島臨海鉄道KRD64-2
 2011/12/19、鹿島地区に激震が走った!何と焼島〜隅田川で使われていたワムが一気に38両廃回で東京タへ送られ、東京タで更にワム+コトラが連結されて、新小岩経由の特別スジで40両が一気に神栖へ廃回された。総武線・成田線・鹿島線・鹿島臨海鉄道で歴史に残る編成が走った。牽引機はKRD64-2だった。
(国末付近)
 奥野谷浜駅へ向かう支線の貨物列車。
(奥野谷付近)
鹿島臨海鉄道KRD64-2 鹿島臨海鉄道KRD64-2
 早朝神栖駅から鹿島サッカースタジアムに送られる単268レに充当されたKRD64-2。
(鹿島サッカースタジアム駅付近)
 機関庫で休憩。
(神栖駅)
6000形
神栖駅旅客車両留置 6006
 一番右が6001。廃車となり、神栖駅に留置されていた。
(神栖駅)
 6006。2022/7現在最古参車。ガルパンIV号車。
(鹿島サッカースタジアム駅付近)
神栖駅旅客車両留置 6009
 6007。廃車となり、神栖駅に留置されていた。
(神栖駅)
 6009。ラッピングなし。早朝神栖駅を出区して、貨物線を鹿島サッカースタジアム駅に回送される。
(神栖〜鹿島サッカースタジアム)
6010 6011
 6010。ラッピングなし。早朝神栖駅を出区して、貨物線を鹿島サッカースタジアム駅に回送される。
(神栖〜鹿島サッカースタジアム)
 6011。ガルパン3号車。
(鹿島サッカースタジアム駅)
★ 6011。神栖〜鹿島サッカースタジアムにて。こちら
6013 6014
 6013。クリーニング専科ラッピング。
(鹿島大野駅付近)
★ 鹿島大野駅付近。こちら
 手前が6014。整備中だろうか。
(神栖駅)
6015 6016
 6015。大洗アクアワールドラッピング。
(鹿島サッカースタジアム駅)
 6016。ラッピングなし。早朝神栖駅を出区して、貨物線を鹿島サッカースタジアム駅に回送される。
(神栖〜鹿島サッカースタジアム)
神栖駅旅客車両留置  
 6018。ガルパン2号車。こちらは理由は不明だが、神栖駅にいた。
(神栖駅)
 
8000形
8002 8003
 8002。JX金属ラッピング。神栖駅から上がって来て、折り返しで鹿島神宮へ向けて出発した。
(鹿島サッカースタジアム駅)
 8003。JX金属ラッピング。LEDが写らないのが残念。
(鹿島サッカースタジアム駅)
8004 8005
 8004。日中は単行運転。LEDが写らないのが残念。
(鹿島大野駅付近)
★ 鹿島サッカースタジアム駅にて。その1 その2
★ 鹿島大野駅付近にて。こちら
★ 神栖〜鹿島サッカースタジアムにて。こちら
 8005。鹿島神宮駅へ回送される。
(鹿島サッカースタジアム駅)
★ 鹿島サッカースタジアム駅にて。こちら
8006 8007
 後ろが8006。
(鹿島サッカースタジアム駅)
 8007。これだけはLEDがきちんと写った。
(鹿島サッカースタジアム駅)
★ 神栖〜鹿島サッカースタジアムにて。こちら
East-iD検測
鹿島臨海鉄道East-iD検測 鹿島臨海鉄道East-iD検測
 2019/5/25。ついに長年の念願であった鹿島臨海鉄道のEast-iDの検測を撮影できた。
左側に見えるワムとのコラボとなった。
(泉川付近)
★ 車両強調画像はこちら
※ この場所は現在撮影出来なくなりました。
 神栖へ向かう。
(泉川付近)
※ この場所は現在撮影出来なくなりました。
鹿島臨海鉄道East-iD検測 鹿島臨海鉄道East-iD検測
 ここは縦アン専用!工場地帯らしい画が撮れた。
(奥野谷付近)
 奥野谷浜駅に向かって検測が続けられる。
(奥野谷付近)
鹿島臨海鉄道East-iD検測 鹿島臨海鉄道East-iD検測
 奥野谷浜駅から戻ってきた検測列車。
(奥野谷付近)
 非架線地帯に似合わない高層ビルとのコラボとなった。
(奥野谷付近)
神栖駅
神栖駅旅客車両留置 神栖駅旅客車両留置
 神栖駅に昼間留置されていた6000形。左から6007、6014、6001。ラッピング車が目立つ。この車両たちは運用されているのだろうか?  こちらもラッピング車6018。
神栖駅旅客車両留置 6014
 既に廃車となった6007もいた。  手前は6014。整備中だろうか。
神栖駅留置車両  
 車番不明。塗装には痛みが目立った。