梅小路蒸気機関車館

2015年3月29日 更新

 ついに、梅小路蒸気機関車館に行きました。
 子供の頃からずっと行きたかったのですが、親と一緒だと連れて行って貰えず、その後もなかなか梅小路まで歩いて行く時間が取れず、いつも車内から眺めるだけでしたが、今回は強行軍でしたが何とか行くことができました。

 開館して43年目になりますが、2015年8月に閉館することになりました。

 館内はまず旧二条駅舎から入り、扇形車庫に蒸気機関車が置いてあります。
 転車台を間近に見ることができ、SLスチーム号に乗車(別料金)することができます。

 旧二条駅舎内では蒸気機関車の歴史、蒸気機関車の修繕道具、蒸気機関車の動かし方と動く仕組み、C11実物展示カットモデル、機関士の携帯品、投炭練習機、ライブスチーム、出札事務所、お召列車、日本と世界の蒸気機関車、ジオラマ、蒸気機関車百科、企画展示(今回はTwilight time)、SLビジョンなどがあります。

 扇形車庫は1914年に建設され、機関車駐留場、器械場、職場棟、20線の引き込み線があります。保守や修繕なども実際に行われていました。国の重要文化財に指定されています。
 蒸気機関車は、1070形1080号機、9600形9633号機、8620形8630号機、D50形140号機、C51形239号機、C53形45号機、C55形1号機、C11形64号機、D51形1号機、D51形200号機、C57形1号機、C58形1号機、C56形160号機B20形10号機、C59形164号機、D52形468号機、C61形2号機C62形1号機C62形2号機7100形7105号機「義経」号が在籍し、赤字のものは動体復元されている。その中で本線運転可能なのは2機で、C57形1号機は「
SLやまぐち号」を、C56形160号機は「SL北びわこ号」を担当している。

 2016年に開業する京都鉄道博物館に一部は移転、展示等されるようだが、どう変わるのか怖いので、閉館前に是非来訪をオススメする。私も時間が散れればもう一度行きたいと思う。
梅小路公園
京都市電935号車 梅小路公園
 蒸気機関車館へ行く時は、梅小路公園を突っ切ることになる。公園に入るとすぐ左手に京都市電935号車が迎えてくれる。  梅小路公園。3/19だったが、気の早い桜がもう咲いていた。新幹線が後ろを通過する。
京都市電703号車と890号車 京都市電505号車と1605号車
 更に進むと右手に京都市電が4両置いてある。こちらは車内をお店にして、活用されている。
 手前が703号車、奥が890号車。
 隣には505号車と1605号車が置いてある。
クハ86001 京都市電2001号車
 大阪の交通科学博物館が閉館後、京都鉄道博物館で展示する予定で運ばれてきたクハ86001。山陽本線で活躍していた。隣にモハ80001もいる。  間もなく梅小路蒸気機関車館というところで、右手に置いてある京都市電2001号車。
山陰本線を走る287系 京都鉄道博物館建設中
 こうのとりが、高架線を通過して行く。  鉄道博物館の建設が急ピッチで進んでいる。
梅小路蒸気機関車館
旧二条駅 旧二条駅
 京都駅から歩くこと15分強、梅小路蒸気機関車館に到着しました。旧二条駅です。  動輪が置いてあります。
C11カットモデル Twilight Time
 C11カットモデルです。  企画展示は Twilight Time でした。
C51形239号機(昭和2年製造)
C51239 C51239
 続けて扇形車庫に入り、まずは「お尻」から観賞します(笑)。
 この機関車は1919年から1928年にかけて289両が製造された中型の旅客用機関車。この機関車は1930年に運転が始まった超特急「つばめ」を牽引し、お召し列車専用指定機として104回も使用された。
 運転席も撮影しましたが、フードの影で一部写らず。すみません。
C53形45号機(昭和3年製造)
C5345 C5345
 1928年から1930年にかけて97両が製造された、国産唯一の3シリンダーを持つ大型の旅客用機関車。東海道、山陽線で特急から普通列車まで幅広く使われたが、C59形と交代して引退した。
C59形164号機(昭和21年製造)
C59164 C59164
C59164  1941年から1947年にかけて173両が製造された大型の旅客用機関車。「つばめ」「かもめ」「富士」「さくら」などの特急を牽引し、東海道・山陽本線で活躍した。
D52形468号機(昭和21年製造)
D52468 D52468
D52468 D52468
 1943年から1946年にかけて285両が製造された大型の貨物用機関車。1,200tが牽引できる性能を持っていた。
D50形140号機(大正15年製造)
D50140 D50140
D50140  1923年から1931年にかけて360両が製造された大型の貨物用機関車。9600形を上回る性能を持ち、「デコマル」の愛称で東海道・山陽本線で活躍した。
C58形1号機(昭和13年製造)
C581  1938年から1947年にかけて427両が製造された中型の貨物用機関車。C57形に近い速度とD51形に近い牽引力を持ち、全国各地のローカル線で活躍した。
C62形1号機(昭和23年製造)
C621  1948年から1949年にかけて41両が製造された大型の旅客用機関車。山陽本線で「かもめ」を牽引した。動体復元されているが、本線上は走行できない。
9600形9633号機
9633 9633
 1913年から1926年におかけて770両が製造された貨物用機関車。日本が最初に製造した蒸気機関車である。勾配が急な線区でも使用できた。
1070形1080号機(1901年製造)
1080  イギリスから輸入。当初はD9形651号機であったが、1926年にタンク式の1070形1080号機に改造された。1080号機は国鉄で引退後、日鉄鉱業株式会社で輸送任務にあたっていた。
B20形10号機 D51形200号機
B2010と9633 8630
 表に出てみました。まずB2010を。
 1945年から1946年にかけて15両が製造された構内輸送用の小型機関車。動体復元されているが、本線上は走行できない。
 右は上で紹介した9633です。
 1936年から1945年にかけて1115両が製造された大型の貨物用機関車。「デコイチ」の愛称で親しまれた。動体復元されており、SLスチーム号として運行されている。撮影時は検査中でご覧のようにタンクだけ切り離されて置いてあった。
8620形8630号機
8630 8630
 1914年から1929年にかけて687両が製造された旅客用機関車。貨物列車の牽引も可能だった。動体復元されているが、本線上は走行できない。
C56形160号機
C56160 C56160
 1935年から19423年にかけて164両が製造された小型の機関車。旅客にも貨物にも使用出来、「ポニー」の愛称で親しまれた。動体復元されており、「SL北びわこ号」として運転されている。この日は検査中で、頭から突っ込んであったので、お尻のみ観賞した。
7100形7105号機「義経」号 オハ4613とオハフ5068
7105義経号 オハ4613とオハフ5068
1880年から1889年にかけてアメリカで製造された蒸気機関車。7105号機は北海道の幌内鉄道に納入され、後に大阪の梅鉢鉄工所で使用された。大阪の交通科学博物館で保存・展示されていたが、2014年4月に梅小路にやってきた。動体復元されているが、本線上は走行できない。  左がオハフ5068。1939年製。右がオハ4613。再塗装されて綺麗になっていた。
C621とC581 C581とD50140
C621とC581 C581とD50140
 お尻が続いたので、きちんと顔を拝みましょう(笑)
 左がC621、右がC581です。お召し仕様です。
 左がC581、右がD50140です。
D52468とC59164 C5345とC51239
D52468とC59164 C5345とC51239
 左がD52468、右がC59164です。  左がC5345、右がC51239です。
DE101156
DE101156 DE101156
 梅小路機関区所属。嵯峨野トロッコ鉄道の予備機としても使われるため、観光塗装になっている。通常は自力走行できない蒸気機関車の入換業務を請け負っている。
DE10-1118 機関車たちの休憩時間
DE101118 DE101156とDE101118と8630とD51200のタンクと
 梅小路機関区所属。元敦賀機関区配置だったため、A寒冷地仕様で旋回窓が特徴。  手前からDE101156、DE101118、8630、D51200のタンクと並んだ。背後では京都鉄道博物館が急ピッチで工事中。
梅小路蒸気機関車館全景
梅小路蒸気機関車館全景 梅小路蒸気機関車館全景
SLスチーム号
C612スチーム号 C612スチーム号
C612スチーム号 C612スチーム号
C612スチーム号 C612スチーム号
C612スチーム号 C612スチーム号
 C61形2号機が担当していた。
 糸崎や小樽で活躍した。動体復元されており、SLスチーム号として運転されている。
 まっすぐ上がる煙の高さに、10分も見とれてしまった私であった。
場外乱闘編!(戦ってないって!)
C551 C1164
 重機が邪魔だが、その向こうにC551がいた。  C1164も外に出されていた。手前はナンバー確認できなかったがC622か?